Tシャツの汚れをきれいに落とすためには、汚れ具合や汚れの種類に合わせて、適切な洗濯方法を選ぶことが大切です。本記事では、Tシャツの汚れを落とす方法を、汚れの種類別に解説します。皮脂汚れの落とし方や、漂白剤を使う際の注意点なども併せてお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間：3分

【汚れの種類別】Tシャツの汚れを落とす方法

ここでは、Tシャツの汚れを落とす方法を、汚れの種類別に紹介します。

黒ずみ

油汚れが繊維の奥に入り込むことで、黒ずみ汚れに変化します。Tシャツの黒ずみ汚れは、以下の手順で落としましょう。

 

50℃のお湯を洗面器に張り、酸素系漂白剤を規定量加えます。黒ずみのある衣類をその中に入れ、10分程度つけ置きしてください。それでも汚れが落ちない場合は、さらに30分程度つけ置きします。汚れが落ちたら軽くすすぎ、洗濯機で洗いましょう。

黄ばみ

黄ばみ汚れは、皮脂や角質が酸化することが原因です。吸収性に優れた素材の服ほど、皮脂汚れが残りやすいため、黄ばみやすいといわれています。黄ばみ汚れは、以下の手順で落としてください。

 

大きめの桶などに40℃のお湯を3L溜めましょう。粉末洗剤と酸素系漂白剤を、お湯の中に15gずつ投入し、よく撹拌してください。黄ばみのあるTシャツを入れ、30分ほどつけ置き洗いしましょう。汚れが落ちたら、洗濯機で普段通りに洗います。

油汚れ

化粧品や食べ物、ボールペンなどの油汚れが付着した場合の落とし方は、以下の通りです。

 

乾いたタオルの上に、油汚れのついたTシャツをのせます。液体洗剤:エタノール＝2:1の割合で混ぜて作った混合液を、汚れ部分に吹きかけましょう。歯ブラシなど小さめのブラシを使い、混合液を汚れに馴染ませ、汚れを浮かせるように繰り返し上からたたいてください。最後に40℃のお湯で洗い流したら、通常通り洗濯します。

襟周りの汚れの落とし方

襟首の周りには皮脂がつきやすく、汚れが蓄積しやすい傾向にあります。皮脂がついたらすぐに洗うことが鉄則ですが、汚れが溜まった場合には、固形石鹸を使用して丁寧に洗浄してください。皮脂が気になる方は、着用する都度、固形石鹸を使って洗浄し、もみ洗いをすると効果的です。

皮脂汚れを効果的に落とす方法

皮脂は、油と同様にお湯で分解されるという性質を持っています。皮脂汚れを効果的に落とすためには、水ではなくお湯を使ってください。お湯の温度が高すぎると、素材によっては痛んでしまう可能性があるため、40℃〜50℃程度の温度を目安にしましょう。

漂白剤を使う際の注意点

漂白剤を使う際の注意点を紹介します。

衣類に合わせて使い分ける

漂白剤は大きく、酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の2種類に分けることができます。汚れを分解して落とすという点では共通していますが、酸素系漂白剤よりも塩素系漂白剤の方が、汚れを落とす力は強力です。

 

塩素系漂白剤は、色や柄のある衣類に使用すると、色落ちしてしまう可能性があるため、白いものをきれいにしたいときに使いましょう。酸素系漂白剤は、洗濯表示のタグに「漂白剤不可」の記載がなければ、ほとんどの衣類に使えます。

混ぜない

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を混ぜると、化学反応により有害な塩素ガスが発生するため、絶対に混合しないでください。

つけ置きの時間を守る

漂白剤につけておく時間が長くなるほど、汚れは落ちやすくなりますが、それと同時にダメージも蓄積していきます。特に塩素系漂白剤の場合は注意が必要で、つけ置きする時間は20分程度にとどめましょう。あとは、生地の様子を見ながら、時間を調整してください。

正しい洗濯で汚れをしっかり落とそう

本記事では、Tシャツの汚れを落とす方法を汚れの種類別に解説しました。Tシャツの汚れを確実に落とすためには、汚れの種類に合った洗濯方法を選ぶことが大切です。お気に入りのTシャツを長くきれいに着用するためにも、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。